
「塗装したら色が微妙に違う…」それ、技術の差です。松阪市の板金塗装職人が色合わせの工程を全部お見せします
バンパーを擦ってしまった。ドアに傷をつけてしまった。
修理しようと思ったとき、こんな不安が頭をよぎりませんか?
- 「また色が合わなかったら嫌だな…」
- 「以前、別の店で直してもらったら、なんか微妙に色が違って…」
- 「シルバーやパールって、特に色ズレが目立つって聞くけど」
実はこの不安、まったく的外れではありません。
車の塗装における「色合わせ」は、板金塗装の工程の中でもっとも技術の差が出る部分です。経験の浅い店や、工程を省いた仕上げでは、どうしても「なんとなく違う」という結果になってしまう。
この記事では、松阪市で板金塗装を手がける私たちが、普段は見えにくい「色合わせの工程」を包み隠さずお伝えします。読み終えたあと、修理先を選ぶ目が少し変わるはずです。
なぜ塗装後に「色が微妙に違う」と感じるのか

結論からお伝えすると、色合わせは「一発で決まるもの」ではありません。
車の色は、メーカーの色番号(カラーコード)をもとに塗料を調合しますが、そのコードはあくまでも「基準値」です。同じ車種・同じ色でも、製造年や経年による色の変化、日光による退色などで、実際の車体の色は少しずつ違います。
つまり、コードを入力して塗料を作っても、それがそのまま「ピッタリ合う」とは限らない。
プロの仕事は、そこからです。何度も調整を重ねながら、実際の車体に近づけていく。 この微調整のプロセスを丁寧にやれる店かどうかで、仕上がりは大きく変わります。
プロはどうやって色を合わせるのか?工程を公開します
① まずはデータから「近い色」を探す

色合わせの出発点は、メーカーのカラーデータです。登録されている色コードをベースに塗料を調合し、そこから実際の車体と見比べながら微調整を加えていきます。
最近では、カメラのようなレンズ型の測色器を車体に当てることで、最も近い色コードを自動で選定するシステムも存在します。機械化によって精度は上がりましたが、それでも最終的な判断は職人の目と経験に委ねられます。
私たちの場合、長年の経験をもとに目視で配合量を微調整しています。 データはあくまでも出発点。そこから「雰囲気」を見ながら配合を変えていくのが、実際の色合わせの現場です。
② 確認は必ず「太陽光の下」で行う

色の確認を室内だけで済ませている店は要注意です。
蛍光灯の下と太陽光の下では、色の見え方がまったく異なります。特にシルバーメタリックやホワイトパールなど、光の当たり方によって表情が変わる色は、屋外での確認が必須です。
私たちは複数の環境で色を確認しながら、最終的な仕上がりを判断しています。「室内でOKだったから」で終わらせない、この一手間が色ズレを防ぐ大きなポイントです。
意外と知らない「下処理」が色ズレの原因になる

色合わせの精度を語るうえで、塗装前の「下処理」についても触れておく必要があります。
塗装前には、サフェーサーと呼ばれる下地剤を塗布します。このサフェーサーには黒・白・グレーの種類があり、どれを選ぶかによって上塗りの発色が大きく変わってきます。
たとえば、グレーのサフェーサーは上塗りの塗料が薄い場合に透けて見えることがあり、これが色ズレの原因になることも。一方で白は発色が安定しやすく、また黒は特定の色味を際立たせたいときに力を発揮します。
だからこそ私たちは、一種類に固定するのではなく、状況に応じて使い分けるという方針をとっています。車の状態、塗装する色、補修箇所の状況——それらを見極めながら、職人の経験と勘をもとに最適なサフェーサーを選択しています。マニュアルでは測れない、長年の現場で培われた判断力がここに活きています。
実際の作業工程と日数の目安

「修理にどれくらいかかるの?」という疑問にもお答えします。
色合わせを丁寧に行う塗装作業は、乾燥工程を含めると約2〜3日が目安です。
- 1日目・午前:下処理(サフェーサー)1回目 → 乾燥
- 1日目・午後:下処理2回目 → 乾燥
- 1日目・夕方:ベース色(例:シルバー)塗装
- 2日目:アクセント色(例:クローム・黒部分)塗装
- 3日目:最終確認・組み付け・仕上げ
「1日で終わります」という言葉を聞いたとき、乾燥工程や確認工程が省かれていないか、一度立ち止まって考えてみてください。丁寧な仕事には、それ相応の時間がかかります。
色合わせが上手い板金店の見分け方

最後に、松阪市・近郊で修理先を選ぶ際のチェックポイントをお伝えします。
工程をちゃんと説明してくれるか
「色合わせどうやるんですか?」と聞いたとき、工程を丁寧に答えられる店は信頼できます。説明できない店は、工程自体が曖昧な可能性があります。
太陽光での確認をしているか
室内確認だけで終わらせず、屋外でも色を確認しているかどうか。これを聞いてみるだけで、その店の仕事への姿勢が見えてきます。
下処理の種類・回数にこだわっているか
「サフェーサーは何を使っていますか?何回塗りますか?」この質問に答えられる店は、下処理を手抜きしていない証拠です。
他の業者からも技術を評価されているか
一般のお客様だけでなく、他の業者からも「技術力を見込んで」依頼が来る店は、業界内でも信頼されている証です。
まとめ|色合わせは「見えない工程」で決まる
塗装の仕上がりを左右するのは、目に見える塗装作業だけではありません。
色の微調整、太陽光での確認、サフェーサーの選択、丁寧な乾燥工程——こうした「見えない工程」を省かずにやり切れる店かどうかが、「また色が違う」を繰り返さないための分かれ道です。
松阪市・近郊で車の色合わせ・板金塗装のご相談は、ぜひ私たちAUTOPにお任せください。工程をすべてご説明したうえで、丁寧に仕上げます。




